「レイく~~~んッッ!!!

クサッッッ!!!」


また突き出された。


「レイく~~~んッッ!!!

クサッッッ!!!」


更に突き出された。


僕…クサくてもいいから、

それ食べたくないよ。


僕は本当にもう涙目で。


「レイく~~~んッッ!!!

クサッッッ!!!」


口に…無理矢理突っ込まれたクサいクサ。


「旭、ムリムリ!!! 師匠のお口に入りきらない!!!」


「ん~」


ぶちっ。


旭は途中で千切ると、そのまま容赦なく僕の顎を下から叩いた。

その怪力具合に…反射的に、生理的に…嚥下してしまった僕。


「○△□※▽!!??」


ばたり。


「うわ~、師匠…撃沈…」


「あれ、何で元気でないのかな。

レイく~~~んッッ!!!

もっとクサッッッ!!!

もっともっとクサッッッ!!!」


その言葉に僕は起き上がり――



「ボクハゲンキダヨ」



にっこりと笑った。


「うわ~、師匠…片言…」


「ホント?」



「ウン、ホントウダヨ。

アサヒノオカゲダネ。

アリガトウ」



「師匠…何だか痛々しくて涙が出る…」


「やったやった!!!

旭のおかげ!!!

やったやった!!!

きゃははははは!!!!」


口の中に…まだ残るクサいクサの残骸。


吐き出せない僕は…

ごくんと呑み込んで。


ばたり。


「師匠、師匠~!!!」


「ん~?

レイくん、具合悪いなら…」


むくっ。


「ボクハゲンキダヨ!!」


にっこり。


そして…心で泣いた。