高い視線から見下ろせば、やはり思った通り…青光は幾重にも幾重にも円陣を組んでいる。


「あの中央に…何があるの?」


久遠は何も答えない。


「久遠…。電気の色が変わって、チカチカ始めたね」


遠目だから、明瞭ではないけれど。



だけど――

判ってしまったんだ。


何度も目にしていたのもある。


何よりあたしの直感が告げている。



そして極めつけが――


――…音楽。




「あれは――」



Zodiacの…曲がかかり始めて。



「スクリーンか!!!?」



あたしには、ZodiacのPVを映し出すスクリーン配置が、まるで中央の何かを召喚するような魔方陣に思えたんだ。



ボーン、ボーン。


その時――

あたしの大好きな時計台の鐘が、7回鳴り響いた。