「だってだって!」

寝癖だらけ、ボサボサショートの黒髪を揺らしながら伊織は首を振る。

「遊里ちゃんでしょ?職員室で武闘派教師陣を軒並みKOした(してません)ハイテンションメガマックスでしょ?こはく先生も体調を崩したっていうじゃない!」

「いやいや大丈夫だよ、昼休みの校内放送の間だけだから」

「45分1本勝負っ?無理だから!確実にやられるからっ!」

「やられるって…話するだけじゃん。根掘り葉掘り質問してれば45分なんてあっという間だって」

「凶暴な野生の猿と一緒に檻に閉じ込められるようなもんだよ!引っ掻かれたり咬まれたりしたらどうすんの!」

「可愛いもんだよ、小猿じゃん」

「天才志村動○園じゃないんだからっ!可愛い動物紹介とか、そういうのいらないからっ!」