そこは、まぶしすぎるほどの雪の反射できらめいていた

志乃は慣れない様子、スノーボードに乗っている

「美和ちゃん!ちゃっと待って!」

バランスを崩し尻もちをつく志乃

志乃の運動神経の悪さに、少しあきれる美和

「ほら!立って!まあ、はじめての時はこんなものよ」

「ごめん・・・なんか・・・」

「ごめんとか言ってる暇あったら立つ!私はスパルタですから!」

二人は、心の奥底から笑いあった



「美和ちゃん・・・ちょっと休んでるから、美和ちゃん滑ってきてよ」

志乃なりの気づかいだった

「大丈夫?」

「大丈夫大丈夫!」

「じゃあ・・・ちょこっと滑ってこようかな」


美和は、慣れた様子で、ゲレンデを降りた

志乃は美和の滑る後ろ姿を見ると

まるで、自由に空を飛ぶ鳥みたい・・・

志乃はそんな美和に憧れた