信じられない!

「…こんな、こんなヤツと一緒の部屋なんて…」


生きていけない…。

「失礼な事サラッと言ってんじゃねーよ」

「き、聞こえてましたっ?…失礼しましたー」


危ない…この癖。

本当に治さなきゃ…。





「…に、しても。なんでそこまで俺を毛嫌うわけ?」

「……えっ?」

いきなり口を開いたから、びっくりした。

なんであたし、こんなちょっとのことで驚いてるんだろ…。

本当…変。


なんで、だろ。

なんか、コイツといると。






調子狂う…。


「…変な、気持ちになるの。あんたといると…」



きっと、耐えられない…。

この心臓が。


「だっ…だから、やなの」







だから、はやく出ていってよ…。

本当…あたしおかしい。

なに必死になってるんだろう。





「へぇー…。変な気持ち。ねぇー…」

「…な、なによっ」


ふーん。と、勝手に自己解釈しているアイツ。

そして、いきなり…ニヤリと笑った。



あたしはそれに…気付かなかったんだ。


「…なぁー」

「ふぇっ!?」



いきなり、顎を引かれた。

そして…いつも以上に甘い声で。



「…俺と、イイコトしねー?」



「…へ?」






あたしは。



唇を容易く奪われた。