麻野 涼の言葉に共感して頷く僕。
あーゆー明るく可愛いアイドル系って絶対裏があるんだよねぇ。
そういうキャラって作んないとなかなか出来ないし。
僕はそれなりに楽しんでやってるけどね♪
「下手すりゃ、若菜殺されるかもしれない。」
「は?」
いやいやそれはないでしょ?
いくらヤバいからって犯罪は犯さないでしょ?
外を見ている麻野 涼の表情はこちらからは見えなくて全く読めない。
「若菜がいるのは柊邸だ。柊邸で何を起こしたって揉み消すくらい出来るだろう。」
「.....。」
何でもありかよ。
金持ちは。
早く着いて。
早く若菜を助けないと。
僕は焦る気持ちを押さえて窓の外の景色を眺めた。
日向若菜救出作戦スタート。



