Side 空


「フフフッ。」


私の横で倒れる若菜先輩。


あー先輩探すの大変だったなぁ。


先輩に『駅から帰ろ♪』って言ってたよって言ったのに駅いないし。

結局学校にいたとか予想外。


ケータイは多分日向くんに繋がってた。

きっと先輩がどうなってるか気づいてるはず。

そしてこの時間は予定では麻野 涼と一緒。


日向は今の状況を把握できてるだろうなぁ。


「あぁ、面白くなってきたぁ。あと少しぃ。あと少しぃ。」


あと少しで完璧だ。


私の完璧な王子様の完成。