僕はかなり面倒くさそうに柊 空の方を向く。


「あのね、若菜先輩がね、今日から愛先輩の家に泊まるから今日は一緒に帰れないってぇ!!」


「.....ふーん。」


僕の前でかなり甘い声で喋る柊 空。


うざいなぁ。

てか、コイツよく僕に嘘なんてつけるよね。

僕を騙そうなんて何十年かけたって無理でしょ。


「伝えたからね!!じゃあーね!!日向くん!!」


タッ


僕にそう言って走りだす柊 空。


あれ?

うざ絡みなし?


「忘れてた!!」


くるってこちらに振り向いて叫ぶ柊 空。


「先生が呼んでいたよ!!なんか手伝って欲しいことがあるんだって!!」


「......。」


手伝って欲しいことって.....


「これは日向くんにしか出来ないって騒いでたよ!!じゃあーね!!」


そう言って本当に柊 空はどっかに行った。