薔薇物語~黒薔薇の呪い~


でも、手紙にオレの名前は書かなかった

こんなの半分遊びだったからな…


そして、その手紙をグチャグチャに丸めて

勢いよく塀の上に投げた…

…でも、高い塀だ

紙丸めただけじゃ軽いし

届きっこない…

周りに石ころ探したが…

ちょうどいいのが無かった

それで何気にポケット中にあったもの

姫からもらった髪飾りだ…

これをオレは包んでしまったんだ…

これは酒のせいだ!

素面だったら髪飾りなんか使わねぇッ!!