そこは静かだ



すぐそこの繁華街から聞えてくる人の声が小さく耳を掠めるが、気にならない程度






そんな時…





ジャリジャリ、と地面を擦りながら歩く音が聞こえてきた



そしてそいつは



「よぉ、逃げださずに来たんだな」




鼻で笑いつつ、そう言った