「確か、授業を受けようと思って1年の黒春の男子と一緒に階段をおりてたんです
そしたら急にその男子が階段から落ちて、、、と言うか落とされたんです
で、そっちに気を取られている隙にハンカチ?みたいなものを口に押し当てられて、そこで気を失いました」
「じゃー、顔は見てないんですね?」
「はい、あっと言う間でした
で、気づいた時にはあの場所にいました」
あっと言う間、か
ということは手馴れていて、こういうことは何度かやったことがあるのだろう
「で、携帯は死守しようとしたんですけど、あっけなく取り上げれて壊されてしまいました
すみません」
「まぁ、壊されてから場所を移動されてたら発見できなかったかもしれませんが、発見できたので犯人がバカで間抜けで考えなしなアホでよかったです」
ニコリと人の良さそうな笑顔でサラリと毒を吐く翔
とりあえず今はスルーだ
それにいつもと比べれば全然毒が薄い
若干皆苦笑いだけれども
そんなことよりも、きっと今の会話からして、朱莉の携帯にはGPSでもついていたのだろう
だから朱莉を発見できたのだろう
あれ?
「あれ?いつの間にGPS?」

