暫くすると、肩を震わせながらも、朱莉はあたしから離れた
「すみませんでした」
涙を袖で拭いて、無理に笑っているような表情で更にありがとうございますと言う朱莉
何があった、のかは言いたくないようだ
このバーに攫われた時に、男に何かされたのだろう
だから、男しかいない車の中から飛び出してきたのだと思う
「も、大丈夫なので、車、…乗りましょう」
そう言って今度はニッコリと笑った朱莉
「ほんとうに大丈夫?」
「はい!それにいつまでもここにいるのも嫌なので」
「みんなと、車に乗れる?」
「大丈夫です!」
元気にそう答える朱莉を、小さく睨みつけながらじっと見る
すると、朱莉は困ったように笑う
車を飛び出したくせに何を言ってるのだこの子は
大丈夫なわけが無いだろう
朱莉から話すように、しばしの間じっと見る
すると、朱莉は眉を下げながら
「できれば、横に蓮香先輩がいてくれると助かります」
と言った

