路地に入るとあたしを壁際に立たせ、 玲音もその向かい側の壁によっ掛かる。 腕を組んで佇む玲音は、 やっぱ見とれるほどカッコイイ。 …て! そんなこと考えてる場合じゃないんだよね。 玲音に視線を向けると、彼もこっちを見ていたようで、 恥ずかしいほどしっかり目が合う。 「…率直に言う。 俺は、女は信じない。 恋愛は遊び。 本気の恋なんて、したくもない。 だから、言った。 お前とは、世界が違うって。」 そうだよな? そー問い掛けるような視線を向けられ、頷くしかないあたし。