…気付いたら、昨日彼に肩を組まれて歩いた歩道に差し掛かっていた。 走るのをやめて、ゆっくりと歩き出す。 風にさらされたおでこを元通り前髪で隠し、 乱れたスカートのひだをベルトで調節する。 手鏡を取り出して、何をCheckするわけでもなく 鏡に映る自分と見つめ合う。 よし!、小さく呟いて手鏡を鞄にしまった瞬間… 「…ねぇ、キミ?」