「香奈恵、大事な話があるんだけど」


夏休みに入って、まもなくのことだ。

純一郎がやけに真面目な顔で、我が家にやって来た。


「な、なにいきなり、どうしたのよ!」


私は、何気にドキマギした。幼なじみだけど、こうやって改めて、来られると、どうしていいか、わからなくなる。

ま、まさか、告られる?

「ちょっと、お茶しに行こうよ」


近くのファミレスに入って、私は、アイスコーヒー、純一郎は、チョコレートパフェを頼んだ。


「純一郎、まさか、チョコパが食べたくて、私を誘ったんじゃないんでしょうね?」


「違うよ~まぁ、一度は、食べてみたかったんだけどね。1人じゃ、中々、頼めないしさ」


「じゃあ、話って?もったいぶらずに、早く、言いなさいよ」