Boys Kissシリーズ・『ヤンデレとのキス』

すぐに離れたけれど、幼馴染は嬉しそうに微笑む。

「ふっ…。やっぱりお前って俺のこと、好きなんだ」

喜びながら、優しく抱き締めてくる。

オレは何だか釈然としなかったけれど…。

でもキスは不思議とイヤじゃなかった。

それはきっと…。

「ああ、お返しをしないとな」

そう言ってオレの顔中にキスの雨を降らせる。

…こうやって毎日、甘やかされるからだ。

そして唇が、オレの唇に触れる。

優しく熱く、強く―。

幼馴染の思いが唇から伝わってくるようだ。

「―今度は正面から聞かせて? 俺のこと、好き?」

否定なんて許さないクセに…。

「好き…だ」

「うん、俺も好き」

間近で狂気に満ちた目で見つめられると、何も言えなくなってしまう。

幼馴染はそんなオレを、力いっぱい抱き締める。

「やっぱり可愛いなぁ。小さい時から可愛かったけど、今はもっと可愛い」

可愛いって…高校生の男に言うセリフじゃないと思うけど。