やっと帰れる。
寮に帰って寝たいわ
昼休み邪魔されたしな。

「宮古、また寮でな」


「あぁ、何」


や……何やこの胸騒ぎ。 何か嫌な予感しかせえへん


「なんでもない、何か嫌な予感しただけや」


「なんでもなくねーじゃん、まぁ早く帰れよ」


宮古はエナメルをしょって教室から出て行った
もうちょい気にかけてくれても……友達やぞ？


はぁ……。
まぁそりゃええか。ケチャップ発射しそうな奴やし


俺は寮に行くために帰ってるやつらの流れにのって歩いていた


……

「遼太郎！」


何でやねんっ！
何で千夏先輩がここにおるんじゃ


「何してん？」


「待ち伏せ」


「ストーカーは犯罪や」

「ストーカーじゃない待ち伏せだもん」


……アホや。
待ち伏せもストーカーも似たようなもんやろ


俺は千夏先輩を置き去りにし……


「何や今度は」


「帰り道がわからん」


……はい！？
帰り道って家までか


「すまん、先輩、俺は寮 やねん。クソ先の使い魔でもつかったりーや」


何でや千夏先輩は何で人の制服の袖がっしり掴んで離さんへんねん


「じゃあ！あたしも寮に住むっ！」


あ……頭飛んどるんやった。
俺は見たくない現実から目をそらすために手で目を隠した。自分のな