「さっきぶり。」



挨拶をしてきたのは佐野優斗だった。



『どーも。』



私はそっけなく返事した。



しかし、どうやってあの女集団を抜け出したんだろ。



ま、そんなことはどうだっていい。




「ちょっと聞いてよ!澪ちゃんのお兄さんって竜神総長らしーよ!」



デカい声で騒ぐ田口瑞希。



それを知った雷鬼の奴らがかなりうるさい。



ちょっとは静かにできないのか。



私は小さく溜め息をついたとき



《ピリリリッ、ピリリリッ》



携帯が鳴った。



―――…今度は誰だよ。