うわ、おっそ。
…とりあえずどうしようか。
避けたら面倒なことになるよね。色んな意味で。
でも、当たるのも嫌。
じゃあ――
―――ヒュッ
『うわっ!10円っ!』
拳が飛んでくる瞬間、私はしゃがんだ。
ベタな理由をつけて。
『あ、10円じゃなかった…。』
私はゆっくりと立ち上がった。
「ちょっと!なんでしゃがむのよ!」
『10円が落ちてたから』
「10円なんてどうでもいいじゃない!」
いやいやいや、10円大切だよ!
『まあ、いい。みんな抑えて。』
その瞬間、他の女子が私の身動きをとめた。
え、ちょっと……!



