「バケモンだぁぁあああっ!」 失礼な捨てセリフを吐きながら、気を失った男を担ぎこの場を逃げ出した。 暫し沈黙。 それを破ったのはクルミちゃん。 「助けてくれて、ありがとう。」 ハニカミながら涙を流すクルミちゃんを見ると、胸が締め付けられる。 「何された?」 そう聞くと、困った素振りを見せ、さっきまでの事を話してくれた。