「ちょっと付いてきてくれない?」 大学の講習も終わり、いつもの公園へ向かうと山田さんがそう言った。 七海さんには今日は2人っきりにしてあげると言われたので彼女は居ない。 「うん。」 何だかいつもの山田さんと雰囲気が違った。 七海さんといい山田さんといいどうしたんだろう? 山田さんは私の手を強く握り、足早に歩き出す。 …握られた手が少し痛い。