「……何であの人と結婚したんですか?」 気づけばこんな質問をしてしまっていた。 「え?……あぁ…フフ……もう少しお話したいのだけれど、あの人がそろそろこの部屋に戻ってくるわ。これ、私の携帯番号。持ってて。」 「俺のも。」 散々だったはずなのに私はこの2つの贈り物だけで心が明るくなっていることに気づいた。