普通のあなたと片目の私



「……何かね?」




露骨に嫌な顔をされる。




「どうしても認めてもらえないでしょうか?」




「美雪……」




「確かに私は大富豪でも五体満足でもありません。しかし…「何を言おうと私の意見は変わらない。忙しいんだ。わざわざのご足労、ご苦労様だったね。話はこれで終わりだ。」




大股で彼は部屋のドアから出て行ってしまった。



「……本当にごめんなさいね。」




そう言ったのは山田さんのお母さんだった。