「行って来ます…」





今日も朝が来た…

私は真っ赤なランドセルを背負い、玄関をでる。





「ちょっと、千尋! 朝ご飯はぁ~?」


お母さんがおたまを片手にこっちにくる。




「…いらない…。」


私は、ちらっと寂しそうなお母さんを見て、歩き出した。






「今日、雨降るわよ!! …ちょっ…千尋聞いてんの~っ!!!!」



遠ざかった私にお母さんは叫ぶが、そのまま無視して学校へいった。






この…ささいな出来事が私の運命を変えたんだ…