狼少女







俺は自然にガッツポーズをしていた。


すんげー嬉しかった…




俺は、ちらっと白井の方を見ると

……?


白井は何かを考えているようで

心ここにあらずって感じだった。



「白井?」


声をかけてみるが、反応がない。

心配になって顔を覗き込んで見ると…




「…奏…」











白井はそう言うと、俺にキスをしたんだ…

泣きながら…


白井…




お前がキスしたのは俺を思ってじゃない。

そう思うとつらかった…





白井は雨の中を走って行った。