推理はラテを飲みながら#00-全ケータイ小説読者への挑戦状-【完】



ここで、香苗がまたも手を挙げた。


「ワタシ、残りたいんですけど……その……死体……もう見たくないので……」


「そうですか。それなら――」


「わたしが行きます」


いち早く名乗りをあげたのは、母親の真紀子だ。


「でも、せんせ……あ、いや、桜庭さんは匠くんを……」


「今は誰がそばにいても、助けてやれないと思いますし。心が壊れてしまっているみたいだから……」