━━Ⅱ━━ 眠りについてから、どれくらい経った頃だろうか。 「キャアアアアアアアアアアッ!!」 雨音を切り裂く叫び声が耳をつんざき、匠の身体が反射的に飛び跳ねた。 隣で眠っていた母親の真紀子も、「な、何?」と目覚めた様子だ。 「お、お母さん……」 匠が天井の照明のスイッチのほうを見やると、すぐに立ち上がって明かりをつけてくれた。