「謎が多くて。さすが、ひと晩かけて推理する時間が設けられてるだけはありますよ」 「そんなにですか~!」 「そんなになのよ~!」 盛り上がるふたりとは対照的に、匠は仏頂面だった。 ひと晩かけて推理するほどの謎なら、姫子の迷宮問題だって負けてはいないのに。 参加できなかった悔しさやら、迷宮問題を突き返された悲しさやら、あらゆることが複雑に混ざって、心に妙な苦みが広がる。 不貞腐れた匠は、布団を頭からかぶった。