だって解けないんだもん、と真紀子にメモ紙を突き出すが、 「わたしに見せられても無理よ……今は企画の推理で忙しいから」 けんもほろろに突き返された。 「ええ~っ……そんなぁ……」 「それで、企画は面白かったですか?」 ベッドを挟んだ向かいに座っていた姫子が声をかけると、真紀子は「それはもう」と首を大きく縦に振った。