「まっ、それにな」


宗は、右足から姫子へと目線を移動させる。


「こんな若い女が抱きついてくれるんだから、運が悪いわけないわな。なんなら今から階段から転げ落ちようか。はっはっ」


大口を開けて階段をおりていく宗に、




――やっぱただの変態おやじか!!




毒づきながら、匠はすっかり忘れていたトイレへと急いだのだった――。




。● What is this mysterious taste?