「あっ、そういえば!」 逆ナンパもどきの姉妹が、揃って後ずさる。 匠は「別に」と事もなげに言い、肩をすくめた。 「簡単に推理しただけ。説明は後でして差し上げますよ。でも先に喫茶店……でしょう?」 「……お姉ちゃん、どうする?」 何を怪しんでいるのか、妹――ユウはやたらと警戒しているようだ。 ――なんかムカつくな。 匠は堪えきれずに「だいたい」とふたりを交互に指さした。