推理はラテを飲みながら#00-全ケータイ小説読者への挑戦状-【完】



推理が、たおやかに広間を流れていく。


「傷がついてるんなら、お姉ちゃんの指にも皮膚が残ってるはずだって思った。推理のドラマとかでもよくあるしね」


田中からの反論は一切ない。


匠は構わずに続けた。



「そしたら、両手のグーの謎も解けた。あれは、『爪を守るために』握ってたんだって」



「爪を……そうか!なるほど」