推理はラテを飲みながら#00-全ケータイ小説読者への挑戦状-【完】



「昼間はオシャレに曲げてたのに、今は伸ばしてる。これって、『証拠です』って言ってるようなもんだよね?」


諦めているのだろうか、うつむいた田中に抵抗はない。


ずるずると引き上げられた左の腕には、一本、縦に赤い「傷」が入っていた。



「刺すときに、引っ掻かれたんでしょう?」



「…………」


「ダイイングメッセージを解いたときに、袖を伸ばしてるのに気づいたんだ。で、傷を隠してるんだって分かっちゃったわけ」