━━Ⅲ━━ 「セ……セクハラよ!訴えるから!」 「どうぞどうぞ、ご随意に。この年でこんな美女に触れられたんだ。一片の悔いなしだ。まあ、先に殺人容疑で起訴されて、訴えるどころじゃないだろうけどな」 「……くっ!!」 「で、坊主。証拠はこのジッポ……って結末じゃないだろう?こんなもん、持ってる理由はいくらでも作れる。窃盗で別件逮捕って腹でもなさそうだしな」 「証拠ならちゃんとあるよ。あるっていうか、ついてるっていうか」 「ついてる……?」