推理はラテを飲みながら#00-全ケータイ小説読者への挑戦状-【完】



振りほどこうともがくが、宗はびくともしない。



「離せないなあ。アンタが持ってるモン、返してもらわにゃいけないからな」



言うが早いか、宗は彼女のジーンズのポケットに乱暴に手を突っ込んだ。


女性陣が手で口を塞ぎ驚きを表すも、お構いなしに漁る。



「いやあああああっ!や、やめてよ……!何す……っ!?」



取り出したのは、田中邸を訪れた当初に宗が使っていたジッポだった。