推理はラテを飲みながら#00-全ケータイ小説読者への挑戦状-【完】




「なんだって?犯人だって分かったのに、まだ違うって言うのか!!」



「匠くんっ!」


暴れる匠の肩が、熊のような手に後ろからおさえつけられる。



「しょ、証拠……そう、証拠!証拠、証拠、証拠!証拠がないじゃん!」



弾かれたように、田中が顔を上げて叫んだ。


つい1分前とは別の人間かと見紛うほど、震えは止まり、狂気に満ちた表情をしている。