推理はラテを飲みながら#00-全ケータイ小説読者への挑戦状-【完】



「匠……や、やめなさいっ!」


真紀子が必死に止めにかかるも、こぼれた涙の滑る匠の手は田中を離さない。



「匠くん、ちょっと落ち着くんだ!」



椅子が鳴り、大きなゴツゴツした手が割って入った。


浮夫の圧倒的な力で、シャツから手がむしり取られる。


乱れた襟元を直しながら、田中は身を守るように自らを抱き、念仏のように口にした。




「アタシ……じゃ……ない」