「なんか、物で釣られてるような……」 「気のせいよ、気のせい」 「ア・ヤ・シ・イ……」 「ふふっ。この迷宮を抜けられたら、次の問題もきっと解けるよ」 「お!そうなの?楽しみだなあ」 「お姉さんはね、将来はクイズ作家になりたくって。難しくて面白い問題、いろいろ作ってあるのよね……」 「なれるよ、絶対。ボクが保証する!」 「……ありがとう。匠くんのお墨付きもらっちゃったら、本当になれそうな気がするな――」