「あとは問題のAなんだけど――」 「もしかして……1?」 おそるおそる答えたのは、真紀子だった。 「お?なんでなんで?」 「……すっごく単純に考えたの。『5+2=0』ってことは、『7=0』。『3+6=1』ってことは、『9=1』。『10+8=2』ってことは、『18=2』。これ、数字の穴の数なんじゃないかなって」 「うんうん」 「だから『5+5』は『10』。穴の数が1つってこと。でしょう?匠」 「ピンポーン!」