推理はラテを飲みながら#00-全ケータイ小説読者への挑戦状-【完】



「前にお姉ちゃん、ボクが迷宮問題のBを解いてるときにこう言ってたんだ。『この迷宮を抜けられたら、次の問題もきっと解けるよ』ってね」


まだ耳に残っている、姫子の言葉。


「それがなんだい……?」


「問題って1個1個違うから、Bが解けたからってCが解けるとは限らないじゃん。だから、おかしいなあって思ったんだよね」


それは、と浮夫は苦笑する。


「さすがに、ひねくれすぎじゃないかな……」


でもさ、と匠。


「迷宮問題のことを『ABCの3問セット』とも言ってた。なんでセットなんだろうって考えたら、閃いちゃったんだよね」