推理はラテを飲みながら#00-全ケータイ小説読者への挑戦状-【完】



てことはさ、と匠は宗に人差し指を向けながら言った。


「この酔っ払いの答えはやっぱり間違ってるんだよ。お姉ちゃんはボクに出したんだから、ボクが分からない答えのはずないし。もっとハッキリした答えのはず!」


「でも」と食い下がってきたのは、向かい側にいる香苗だ。


「小学生が干支の漢字知ってても不思議じゃないんじゃない?暗記して覚えてる子だっているし」


「そうかなあ。ま、干支じゃないって理由は他にいっぱいあるけど、面倒くさいから1個だけ教えてあげる。ココだよ、ココ」


メモ紙を指さして、匠は否定要素を挙げた。