「おいおい!この期に及んで答えが違うってのか?今回ばかりは、明らかにこれだ」 「明らかにそれじゃないよ」 汽車のように大きく煙を吐き出し、宗の顔がみるみる紅潮していく。 それが酔いのせいか、推理を否定された怒りからかは、定かではないが。 「じゃあ、納得のいく答えを教えてくれるんだろうな?『子(こ)』が答えじゃない理由も添えて」 「超簡単だよ。『子』が答えじゃない理由なんて」 本当だろうな?と充血気味の目で睨む宗に、匠は顔色ひとつ変えなかった。