「……え、ええっ!?」 名指しされたのは、なんと匠の隣にいる真紀子だった。 「『子(こ)』が答えなんだから、この中で『子』のつく人物が犯人ってことだ。お嬢ちゃんも姫子だったが、死んだからな。残るは、アンタだけだ。つまるところ――」 「ちょ、ちょっと待ってください!わたしは犯人じゃ……」 「真紀子さん、アナタが……?」 香苗が、椅子ごと後ずさる。 黒髪の田中も、「う、嘘……」とショックを隠さない。