「この『問題-もんだい-さて、ヒメちゃんはだれとなかよしになりたいでしょう?』のところは、問題って文字まで読み仮名ついてるし、平仮名で書いてくれてるよ?」 「あ、ホントね……」 「これって、どう考えても、ボクがこの質問だけは読めるように――だよね?」 「ったく、回りくどいな。だとしたら、それがなんだっていうんだ?坊主」 「坊主じゃないって……だから、つまり――」 匠は、少し間を空けてから、メモ紙の問題文を指さした。