推理はラテを飲みながら#00-全ケータイ小説読者への挑戦状-【完】



――お姉ちゃん……。



初めて知った味は、けれどほんのりしょっぱかった。


「匠……」



――こんなに美味しいなら……言ってくれればよかったのに……。お姉ちゃんは、ズルっこだな。



どこへともなく、ただ宙へ、姫子宛ての苦情を投函する。


カップの繊細な泡が細かく弾けて、香りの糧になっていく。


そのたび、昼間の思い出が次から次へと鮮明に蘇ってきた。