━━Ⅱ━━ さすがに、姫子の考え出した問題というだけのことはある。 ――でも、答えを出さなきゃ、事件が解決できない。 「皆さんも、何か閃いたことがあったらおっしゃってくださいね。田中さん、どうです?」 秋が促すと、匠の隣にいた黒髪の田中は、首をひねりながら、 「い、いない……とか?」 遠慮がちに、震えつつ答えた。