朝、私はいつもどおり起きた。 校門を一人で通り、後ろから声がする。 「ねぇ待ってよ、竜!」 私の横を早歩きで去って行く竜哉と、それを追う朱莉の姿。 「……」 朱莉の声にまったく耳を傾けようとしない竜哉の姿。 胸が痛む。 竜哉は通り過ぎてから少し私の方へ振り返る。 その視線を追った朱莉は、その視線の先が私だとわかると、私のことを睨んだ。 あぁ、こんなことになったのは自分のせいだ―― そう思った。