「わっ!?」 校舎の裏まで来て急に足を止めた木崎くんに、あたしは勢いよくぶつかってしまった。 いたた・・・ 鼻をさするあたしを、木崎くんは強く抱きしめた。 「明日からしばらく会えないとか・・・俺、我慢出来ないかも・・・合宿なんて、男もいんだろ?心配・・・」 「そんな・・・大丈夫だよ・・・」 そう言ったあたしを抱きしめる腕に、さらに力がこもる・・・ 「詩音ちゃん、パワーちょうだい・・・」