詩音を抱きしめていた腕を離し、詩音の頬に触れる。 目を閉じた詩音に、俺はキスをした。 長く甘いキス。 息が出来ないのか、苦しそうに俺の制服の裾をキュッと握る詩音。 俺は唇を離し、詩音を見つめた。 やっぱり痩せてる・・・小さくなってるよ・・・ 「こんなに痩せて・・・ちゃんと食べてないんだな・・・ごめんな、俺のせいだよな・・・」 そう言った俺に違うと言う詩音。 「違わない!俺、詩音に辛い思いさせた。ホントごめん・・・俺、黒木とちゃんと別れてきたから・・・詩音、待たせてごめんな・・・」