詩音・・・詩音・・・
俺は上靴のまま校庭へ出て行き、詩音の元へと急いだ。
そして名前を呼んでも目を覚まさない詩音を抱き上げた。
えっ??軽い・・・
前に抱き上げた時よりもかなり軽くなった詩音にビックリしながらも、俺は詩音を保健室へ連れて行った。
そのまま詩音の側から離れたくなかったけど、授業中堂々と教室を抜け出してしまった俺とイチローは、職員室へ呼び出され、こっぴどく叱られた。
職員室を出ると、黒木がいた。
俺にバカだと言いながらも、早く詩音の所へ行けと言う黒木。
黒木、ごめんな・・・
俺たちは、保健室へと向かった。

